レンアルの居る部屋

  1. 「かかおの判断」。
                授業中。かかおは巨大チョコレートを食べながら授業を受けている。
                板書をする教師。
                【教師】。であるからしてー…。
                かかお、かぷっとチョコレートに齧りつく。
                教師、その音を聞きしばらく黙ったあと板書の手を止め、ニコッ…と笑いながらかかおに言う。
                【教師】。柏崎さん…。そのチョコレート一旦どこかにしまおうかぁ…。♡
                かかお、しばらく黙って教師を見つめたのち、がぼ!とそのチョコレートを一気食いしようとする。
                【教師】。体内以外のどこかに!
  2. 「かかおの言い訳」。
                教師、教卓をばんと叩いて言う。
                【教師】。だいたいキミねえ!学校にそんな大きな菓子を持ってくることがすでにもう常識から外れて…。
                【かかお】。先生…これはお菓子じゃありません。非常食です。
                教師、かかおの発言に当惑する。
                【教師】。非常食…!?じゃあなおさら食べちゃだめだろう…。
                【かかお】。ふぅ、やだなあ…そういう非常食じゃありませんよ…。
                【教師】。な…。
                かかお、チョコレートを頭上に掲げる。
                【かかお】。地震が来たときに…こうするんです!
                【教師】。…じゃあ なおさら食べちゃだめだろ!

使用画材:ミリペン

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