レンアルの居る部屋

  1. 通学中の男子高校生。
                【男子高校生】。オレは昨日、「セリフとモノローグが逆になる病」と診断された――。
  2. 同じ高校の同級生の誰かが話しかけてくる。
                【同級生】。よっ!鈴木、おはよー。
  3. 【モノローグの鈴木】。おはよー。
                【鈴木】。こいつは山口。相変わらずダサい髪型をしている。
                【山口】。…朝からケンカ売ってんの?
  4. 教室にて。
                【鈴木】。その後…。
                【囁き声の鈴木】。通常一週間ほどで完治するこの病気をオレはこじらせてしまっていた――。
                【心の声の鈴木】。(野村ちょっと耳貸して…!)
                鈴木、そう言いながら野村を手招きする。
                【野村】。ん…なに?その後?
  5. 鈴木、野村の耳元で言う。
                【叫び声の鈴木】。これは誰にも言わないでほしいんだけどさ!オレ長谷川のことが好きで…でも告白する勇気がないんだ!
  6. 後日、教室にて。
                【おどろおどろしい声の鈴木】。気が付くと何故かオレと長谷川の間には噂が立っていた…。
                【蔦で縁取られたエレガントなモノローグの鈴木】。野村め…言いふらしたな!
                【スピーカーから流れる音声の鈴木】。――そして噂に後押しされるように…。
                【男子生徒】。何この放送?
  7. 校舎裏にて。
                【鈴木】。オレはついに長谷川を呼び出すことにしたのだった…。
                【長谷川】。…話ってなに?鈴木くん…。
  8. 真剣に見つめ合う鈴木と長谷川。高まる鼓動。
                【心の声の鈴木】。(長谷川…!聞いてくれ…!)
  9. 【叫び声の鈴木】。届け…オレの想い!
                【小さく書かれた手書き文字の鈴木】。好きだ!
  10. 【モノローグの長谷川】。付け足すようにコクられた…。

使用ツール:drawr、MS ペイント

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